今回紹介する絵本は「はじめてであう数学の絵本」シリーズです。数学の絵本なので関数や集合、置換、比較、相似、割合、測量などのテーマをとりあげています。しかし式や数字はほとんど登場しません。「こびと君」たちが日常生活で役に立つであろう疑問に対して分かりやすく解説してくれます。算数や数学がこんなにも生活に密着しているものだと解説している書籍はなかなか無いのではないでしょうか。数学を苦手としていた大人や、子どもにどう教えていいか分からない大人もこの本を読めば新たな発見があると思います。
もくお所長が特にすごいなぁと思ったのは、砂糖水のテーマです。いろいろな容器に入ったたくさんの種類の飲み物の中で、どのくらいの砂糖が含まれているか比較して、どれが一番甘い(砂糖が一番入っている)かを探すといったテーマです。ぱっと見るだけでどれが一番甘いかわかるよう、絵で分かりやすく示してくれています。「濃度30%の砂糖水が200gあります」といった表現は一切ありません。もしこの本を小学生当時のもくお所長が読んでいたら食塩水の濃度や含まれる食塩の量を求める問題に苦労することはなかったでしょう。
食塩水の問題で悩んでいる方はこの本を読んでまずは日本語で理解するところから始めてはいかがでしょうか。数式を使うのはそれからでも遅くはありませんし、式の意味を理解しやすくなると思います。
この本は食塩水だけでなく冒頭に紹介したような様々なテーマについて扱っています。「公式を覚えればいい」と数式だけで理解するのではなくその先。本質を理解するのに非常に役立つ本だと思います。
数学に限りませんが、物事の本質を理解できれば、何をしなくてはいけないか。何をすべきなのかが分かるようになります。世の中の課題に対してそのような見方ができるようになることは素晴らしいことだと思います。
新しい視点や考え方を得るヒントを、この本は与えてくれることでしょう。
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